フランス直輸入のランジェリーブランド5選
フランスのランジェリー売場はどうなってるの?
街中で見かけるカップルのスキンシップに象徴されるように
自由な恋愛を謳歌する国フランス。
ランジェリー市場も例外ではなく
パリ市内の百貨店は驚くほどの面積の下着売場にカップルや夫婦の姿が・・・
似合うものを一緒に選ぶというフランスの文化は、
日本のそれとはあまりに異なるようです。
2015年から神戸・住吉で #1年のうち15日間だけオープンするランジェリーショップを運営していると、
「フランスと日本のランジェリーはそんなに違うの?どう違うの?」
と聞かれることが多かったので、
パリ出張時の写真を織り交ぜながら
5つのブランドと日本での取扱店、購入できる場所をご紹介します。
こちらは、とあるシーズンのパリの百貨店のランジェリー売場。
アヴァンギャルドなウィッグを被ったマネキンディスプレイも日本とは大きく異なりますね。
もちろん、街中にはランジェリー専門店も!
個性的なディスプレイにドキッとしますね^^
フランスでは1年に2回、世界最大のランジェリー見本市が行われています。
つまり、恋愛のみならずランジェリー大国とも言えるでしょう。
目次
- フランスのランジェリーブランドの特徴は?
- フランスを代表するランジェリーブランド5選と日本で買える場所
- フランスのランジェリーサイズはどう見るの?
- このエントリーを書いた人
フランスのランジェリーブランドの特徴は?
日本のブラジャーはパッドやワイヤーでしっかりとバストの形を整える傾向がありますが、
フランスでは、パッドやワイヤーの入っていない下着を多く見かけます。
例えば、こちらは私のショップ内で扱うブラ&ショーツ。薄いレースとチュールだけのカップはとても軽く着け心地にうっとりします。
「洋服を着たときに美しく見せることを優先するのか、
下着だけの姿でも美しくあるのか」
この考え方の違いでしょうか・・・
●カップというサイズ=記号にこだわるよりも
自分をどうやって美しく見せたいか、ということをパリの女性たちは重視しているようです。
フランスを代表するランジェリーブランド5選と日本で買える場所
1.プリンセス タム・タム(Princesse tam.tam)
1985年に最初のランジェリーコレクションを発表し、1987年にはモンパルナスに1号店をオープンさせたブランドです。
コンセプトは「女性が自分らしくあるための下着」
フランスをはじめとした全世界に126店舗を構えます。
日本では、2014年よりファーストリテイリング(ユニクロ)傘下で展開をスタート。惜しまれつつも2016年1月に百貨店などの取り扱いは終了しました。
しかし、同社傘下のコントワー・デ・コトニエ店内での限定販売、ユニクロの水着コラボなど実は入手可能なアイテムも…
2019年は4月よりオンライン限定で販売されるようです。
ワンピース型の背中が、狭い幅なのに深く開いていてクロスしているデザインにキュン♡♡
手ごろな価格とリラックスタイプのトライアングルブラが日本国内でも好評、そのパターンを活かしたビキニトップは夏のインナー代わりになりそうです。
フランスではブラジャー、ショーツだけではなく
ニット素材のラウンジウェアやパジャマ、スポーツウェアも並んでいますよ。
こちらはフランスの路面店舗、コケティッシュなディスプレイが目を惹きますね。
2.オーバドゥ (Aubade)
フランス語で「朝の詩」を意味するブランド名。
1875年、医療用コルセットをはじまりとしてパリに創立。
「Aubadeのアイテムを身につけた女性はランクがアップする」と言われるほど、
女性のボディを美しく演出してくれるコレクションを展開しています。
日本では栄進物産という会社が輸入代理店となり
全国の百貨店や専門店、自社のネットショップで展開しています。
取扱店のリストはこちら。
大阪は心斎橋大丸、うめだ阪急、ランジェリー専門店のアッシュイヴ、ルシフォンなどで
実際に手にとって試着やお買い物をすることができます。
オーバドゥの代名詞といえる、「魅惑のレッスン」
モノクロ写真と女性へエスプリのきいたアドバイスで構成する広告ビジュアルは
世界各国で絶大な支持を得ています。
たとえば下の画像、
159のアドバイスは
「Compliquer les préliminaires」
Compliquerは難しいやわずらわしいこと
préliminaires は前戯や準備・・・
想像してみてくださいね^^
フランス、パリ市内のオーバドゥの店内はこんな感じです。
赤と黒を基調に美しいビジュアルを配した店内には
所狭しとランジェリーが並びます。
もちろん、パッドの入ったブラジャーもありますが
一番試してほしいのは
ハーフカップのノンパテッド(パッドなし)!
日本女性の胸にも合い、
レースだけとは思えないほどの美しい形に仕上がります。
バストトップもデザインによっては目立たないことに驚く方も居られます。
3.リズ・シャルメル(Lise Charmel)
フランスを代表するブランドの1つ。
パリの百貨店では常にオーバドゥと売り上げ上位を競うほどです。
オートクチュールのテクニックをあますことなく用いたデザインやカッティングは
ブラジャーやショーツのサイド、バックスタイルを見れば一目瞭然。
ブラジャー、ショーツ、水着にとどまらず
同じコレクションのネックレスやピアス、アイマスクでエレガントな世界観を演出します。
控えめなセクシーという言葉がぴったりのブランドですね。
リズ・シャルメルの輸入代理店はリバコ。
全国の主要販売店はこちらから確認することができます。
大阪は心斎橋大丸とうめだ阪急、そしてランジェリー専門店でのお買い物が可能です。
4.シモーヌ・ペレール(Simone Perele)
1948年創業のブランドです。
ポール・マッカートニーの娘で
写真家のメアリー・マッカートニーがブランドビジュアルを撮影するなど
クラシックでありながら
モダンな感性を感じるブランドです。
シモーヌ・ペレールの輸入代理店はワコールです。
取扱店はこちらから確認することができます。
5.シャンタル・トーマス(Chantal Thomass)
最後は御大シャンタル・トーマス!
独創的!とは彼女ためにあるのではないかというほど
毎シーズンのビジュアルに心射抜かれています。
多少のフィッティングの合わなさも
いいかっ!と時には思えるほどのファッション性の高さは
ほかのブランドでは決して味わうことができないものです。
かつては洋服デザイナーとして
日本のアパレルメーカー「ワールド」で洋服ラインを出していたこともありました。
そんな背景からか
下着とは思えないほど美しく、ど派手なテキスタイル使いも特徴です。
日本での輸入代理店はオーバドゥと同じ栄進物産。<日本の公式ブランドサイト>
主な取り扱い店舗はこちらから確認することができます。
2018年12月、残念ながら創業者でデザイナーのシャンタル・トーマスの退任が発表されました。(栄進物産のプレスリリースより)後任はシャンタル氏と20年間働いてきた方が担当されるそう。
寂しいけれど、新しい展開もまた楽しみですね。
このエントリーを書いた人
2015年より神戸・住吉で フランス、イタリア、ポーランドなど欧州のランジェリーやラウンジウェア(お部屋着)をセレクトした #1年のうち15日間だけオープンするランジェリーショップを運営中